自己肯定感を高めようとする前に大切なこと
こんにちは、tetote整体院の後藤です。
先日、クライアントの方から学校で保護者向けに子供の自己肯定感の育て方に関する講座があったと聞いて、僕が学生の時とはずいぶん時代も変わってきたなと思いました。
自己肯定感が低い場合には、周りと比較して行動できなかったり、褒めること、褒められることが苦手だったり、子供の自己肯定感が低くなり、下の世代にも連鎖していくなど、人生全般に大きな影響を与えます。
自己肯定感が大切なのはよく言われますが、自己肯定感は直接的に育てるものではなくて、育つもの。
本人が育てていくものなので、直接的に学校やご両親で教えることは難しいですよね。
ただ、自己肯定感を育てる土壌を家庭や学校で生活の中で豊かにしていくことは可能です。
今回は、そのヒントになることをご紹介します。
自己肯定感を高める前に大切な「自己受容」
施術をしていると、自己肯定感に関する内容はよく出てきます。
自己肯定感の低さは、免疫の低下や股関節の痛みや肩の痛み、頭痛など、いろいろな身体の不調の温床になるからです。
自己肯定感に関することを施術で扱う時は、多くの場合、ご両親の影響により、条件付の自分は愛することができるけど、無条件の自分は愛することができないという潜在意識がよく出てきます。
褒めることの負の側面で、良い成績を取っている自分や期待に応えたり、頑張っている自分は認められるけど、何もしない自分や楽をしている自分を認められず、許すことができない方は多くいます。
施術をしていく中で、過去の出来事の認識やセルフイメージが変わっていくことで自己肯定感が自然と高まって行きます。
その中で、身体の反応を読み取っていくと分かることが、自己肯定感を高める前の段階として、「自己受容」を求めていることです。
「自己肯定感」と似ている言葉に「自己受容」がありますが、自己肯定感と自己受容にはどんな関係があるのでしょうか?
自己受容の為に大切なこと
僕は、自己受容という土台の上に、自己肯定感が乗っているという考えています。
ぬかるんでいる土地(自己受容)に建物(自己肯定感)を建てても、建物は徐々に傾くように、自己肯定感(建物)をどうにかする前に、自己受容(土地)を整えることが大切だと考えています。
ただ、そのままの自分を認める自己受容も難しいと感じるのではないでしょうか?
頭で分かっていても、どうしても周りと比較してしまいますよね。
ここで大切なのは、自己受容に向かうプロセスの前にある「自己理解」です。
自分が得意なことや好きなこと、大切にしている価値観は何かを明確にすること、逆に、苦手なことやそれほど大切にしていない価値観は何なのかを明確にすることが大切です。
人生の経験の中で、自己理解と自己受容のプロセスを行ったり来たりする中で、自己肯定感が育つ土壌が整います。
自己肯定感が実は高くない人達
世の中を見ていて、多いなと思うのが、自己肯定感が高いフリをしている人。
自己肯定感が低いことは連鎖するので周りへの影響がありますが、自己肯定感が高いフリをしている人も周りに影響を与えます。
自己肯定感が高いフリをしている人は、自己受容のプロセスを飛ばして、自己肯定感を高めてきてしまっています。
本当の自分のことを認めていないので、周りの人をそのまま認めることができないために、周りを否定・批判したり、妬みや不満などの感情が出やすくなります。
自己肯定感が足りないと葛藤している方は、葛藤のプロセスを抜けると、自己理解と自己受容を経た、本当の自己肯定感が身につくことになり、周りと調和しながら本来の自分でいることができるのだと思います。
まとめると、自己肯定感を高めていく時には、プロセスが大切で、
自己理解
↓
自己受容
↓
自己肯定感
の順番になります。
資格:理学療法士(国家資格)
学んだこと:理学療法(解剖学、生理学)/オステオパシー/シータヒーリング(サイエンス・インストラクター)/ボディートーク(上級施術士)/エナジェックバランシング/神智学/キネシオロジーなど
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